2018年6月30日 / 最終更新日 : 2022年3月21日 佛教大学同窓会コンテンツ管理者 平成30年7月 わたくしはわたくしの杯で 戴きます 『杯』 森?外 森?外の短編小説『杯』の一節で、頁数にすると、八頁ほどの短編です。あらすじは、つぎのとおりです。 十二歳ほどの七人の少女が、大きな銀の杯を持ち、泉の水を飲みに […]
2018年5月31日 / 最終更新日 : 2022年3月21日 佛教大学同窓会コンテンツ管理者 平成30年6月 そこにいる、その人自身を 見つめること。 それが「ほんとうの愛」の第一歩 『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』 寮美千子編(新潮文庫) 寮は、童話作家・小説家・詩人、そして奈良少年刑務所の子ども […]
2018年4月30日 / 最終更新日 : 2022年3月21日 佛教大学同窓会コンテンツ管理者 平成30年5月 「我れほどの念仏者、 よもあらじ」 と思う、僻事なり 「つねに仰せられける御詞」法然上人 「『私ほどの念仏者は、いくらなんでも存在しないだろう』と思うことは、間違いだ」という法然上人のお言葉です。真面目に取り組む、 […]
2018年3月30日 / 最終更新日 : 2022年3月21日 佛教大学同窓会コンテンツ管理者 平成30年4月 すべてのことは 心に寄りそう 『法句経』 有名な『法句経』 (ダンマパダ)の冒頭に説かれている教えです。「ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行なったりするならば、 […]
2018年2月28日 / 最終更新日 : 2022年3月21日 佛教大学同窓会コンテンツ管理者 平成30年3月 年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 劉廷芝「代悲白頭翁」 「年年歳歳、花あい似たり、歳歳年年、人同じからず」と読みます。「春になれば、毎年同じように花は咲くけれども、その花を見ている人は、毎年変わっていて同じではない」 […]
2018年2月1日 / 最終更新日 : 2018年2月1日 佛教大学同窓会コンテンツ管理者 平成30年2月 励まないで果報を望む者よ 汝は自滅の道をたどる シャーンティデーヴァ『入菩提行論』 水の研究家小島貞男氏によれば、「川は自然に流れていれば浄化作用を発揮する。汚れた川の水も二〇キロメートルくらい流れれば、き […]
2018年1月6日 / 最終更新日 : 2022年3月21日 佛教大学同窓会コンテンツ管理者 平成30年1月 わたし達は他者から生産的であると認められたときだけ生きる権利があるというのか フォン・ガーレン司教の説教 中国明末の書『菜根譚』第七〇条(今井宇三郎訳注、岩波文庫、 一九七五、参照)には、「幸福」と「災禍」に対する心 […]
2017年12月1日 / 最終更新日 : 2017年12月1日 佛教大学同窓会事務局 平成29年12月 此の世のなごり 夜もなごり死に行く身をたとふれば あだしが原の道の霜 『近松浄瑠璃集』上 この一節は近松門左衛門の世話物浄瑠璃『曾根崎心中』の道行文冒頭で、「一足づつに消えていく道の霜ほど哀れなれ」と続きます。道行文とは […]
2017年11月1日 / 最終更新日 : 2022年3月21日 佛教大学同窓会コンテンツ管理者 平成29年11月 心の師となるも 心を師とせざれ 『涅槃経』 私たちの心には、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という五つの感覚の門(ドゥヴァーラ)を通してさまざまな情報が入って来ます。「情報」は英語でいえば「インフォーメーション」ですが、その […]
2017年10月1日 / 最終更新日 : 2022年3月21日 佛教大学同窓会コンテンツ管理者 平成29年10月 福不可徼。(福は徼むべからず) 『菜根譚』 中国明末の書『菜根譚』第七〇条(今井宇三郎訳注、岩波文庫、 一九七五、参照)には、「幸福」と「災禍」に対する心構えが 書かれている。ここには「幸福」は自分から求めて得られるもの […]